船木 芳朗
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海を渡るスーパーメイド/フィリピン
海を渡るスーパーメイド/フィリピン

家事を仕事にする「家事労働者」が世界的に増えている
年間20万人近くを国外に「輸出」している最大の送り出し国の一つ、フィリピンには、家事労働者を養成するための訓練学校がある
その一つを11月上旬、訪ねた
「今日は目玉焼きを作ります。まず油を引くわよ
油は広東語で何て言うの
ヤウよ
油を引く、は、ベイ・ヤウ」


首都マニラの中心部にある「ウノ家事訓練センター」
女性教官が声を張り上げると、おそろいの赤いTシャツを着た女性たち約20人が手元のノートにペンを走らせる
表情はみな真剣だ
彼女たちが学んでいるのは香港の家庭向けの朝食の作り方
「中国人はフィリピン人と違って塩辛いのが苦手だから、味付けは薄めで
見た目も重要よ」

約120人が学ぶこのセンターの校長マリア・チャリベルは
「フィリピンでのやり方やマナーが外国でそのまま通じるわけではない
行き先の国に合わせた指導が重要だ」

と強調する
こうした訓練学校がフィリピン全土に271校ある

国民の1割が海外で暮らすという「出稼ぎ大国」フィリピン
昨年、海外へ渡った家事労働者は18万人で、2009年に比べ2.6倍に増えた。教育費などを稼ぐため、子どもを自宅に残して単身で出稼ぎに出る母親も多い
フィリピン国内で働く家事労働者も193万人に上り、高学歴で英語の堪能な女性は海外へ渡り、そうでない女性が国内に残る

家事を仕事にする人(家事労働者)が増えている地域

国際労働機関(ILO)の10年の推計によると、全世界で家事労働者として働く人は5255万人と、1990年に比べて6割増えた
就業先の国別では、中国、ブラジル、インド、インドネシア、フィリピンなど新興国が目立つ
経済成長に伴って女性の社会進出が進む一方、福祉制度は充実しておらず、家の面倒をみてくれる家政婦の需要が高まっているためだ
一方、送り出す側から見れば、経済危機で建設労働者の働き口が減っても、家事労働の需要は減りにくい

家事労働者の地位や待遇は、エンジニアや看護師などの専門職に比べて低い。ILOは家事労働者の賃金を「平均して他の職種の4割程度」と指摘する
香港を拠点に、世界46カ国・地域の家事労働者を支援する「国際家事労働者連盟」によると、賃金の相場は香港で月6万円、フィリピンのマニラで月1万2000円程度
住み込みで働く人も多く、長時間労働を強いられがちだ
雇い主による虐待事件も相次ぐ

冒頭で紹介したフィリピンの家事訓練学校の設置は、そんな状況に一石を投じる取り組みだ
家事労働者を「ブランド化」し、待遇改善につなげることをねらう
2006年、当時のアロヨ大統領は「私たちはスーパーメイドを送り出す」と宣言
新たに渡航する家事労働者に1日8時間、27日間の訓練を受けることを義務づけた。掃除や洗濯、料理などの特訓を受け、試験に合格すれば国家資格を得られる。技術教育技能開発庁の副長官テオドロ・パスクアは「需要に合わせて訓練内容も改善している」と話す

フィリピン政府は受け入れ国に月400ドル(約5万円)の最低賃金を要求
サウジアラビア政府などと協定を結んだ
だが、国際家事労働者連盟の事務局長エリザベス・タンはこう言う
「月400ドルでも十分とは言えない
仲介業者から紹介料などの名目で月給の8カ月分を請求されるケースもある
家事労働者の立場の弱さは変わらない」


日本へも進出

フィリピンの「スーパーメイド」が来春、日本にもやってくる。外国人家事労働者の受け入れを特区で認める法律が7月に成立したからだ
安倍政権が進める女性の社会進出支援策の一つで、特区には神奈川県と大阪府が手を挙げた
人材派遣大手のパソナはフィリピンの人材派遣大手と提携し、早ければ来年4月にまず25人を受け入れる
家事労働の国家資格者にさらに400時間、日本に特化した研修を受けてもらう
2019年度には1000人の受け入れを目指す

特区ではパソナのような事業者が住居を提供し、日本人家政婦と同程度かそれ以上の賃金を支払うよう義務づけられた
ただ、フィリピンのNGO「移民擁護センター」のロドラ・アバニョは「住環境や家賃は適切か
生活費がかかりすぎれば労働者の手元には何も残らない
事業者の責任が大きい」と指摘する

2016-01-13家事代行
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