船木 芳朗
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船木の音沙汰
船木の感動・思い・考え・伝えたいこだわり情報を・・・・・
“昔ながらの喫茶店”でも国内3強に成長できた理由とは?
日本国内に667店(2016年1月末時点)ものカフェを展開する「コメダ珈琲店」

2016-03-01コメダ_0

同店を運営するコメダの経営が、2008年に創業家からファンド系に移ったことは、ビジネス業界ではよく知られている
現在、同社の全株式はアジア系ファンドのMBKパートナーズが持ち、年内の株式上場を目指している
コメダ珈琲店の成長の裏側を探る
今回はコメダがこだわる流儀と現経営者の横顔を中心に読み解く

コメダのこだわり

コメダがユニークなのは、「街の喫茶店」テイストのまま、国内3強に成長したことだ
もともと1968年に加藤太郎氏が個人喫茶店として名古屋市西区で開業した
店名の由来は、生家が米屋だったので「父への尊敬の思いを店の名前に込めた」という

70年代からボランタリーチェーン(VC)を展開してきたが、喫茶王国といわれる愛知県では目立たず「ご近所の人が通う喫茶店」というべき存在だった
変化のきっかけは1977年だ
加藤氏は他店舗との差別化のために、
「一戸建ての店舗に駐車場を完備」
「年中無休で長時間営業」
「コーヒーの味は均一にする」

の3つを運営方針に定めた
また、現在のコメダの象徴ともいえるログハウス風の建物や、黒地にオレンジ看板の色づかい、「モーニングサービス」もこれ以降に構築されていった

なお、さまざまなフードメニューがそろうコメダを「総合型の喫茶店」と説明する業界関係者もいるが、実はカツサンドやハンバーガーなどパンメニューが中心
ごはん系は置いていない
パンは自社工場でつくり、できたてを提供することにこだわる
分量が多いのも特徴だ
コーヒーは専用工場で抽出してリキッド状態にしたものを毎日各店舗に配送
これを店舗で加熱する
加藤氏が定めた「コーヒーの味は均一に」を守るためだ
コーヒーとフードメニューを注文すると1000円前後するが、商品の評判はよく、客足が途絶えなくなった
首都圏には2003年に進出し、当初は横浜市郊外で地道に店を展開していた
新たなターニングポイントとなったのが2008年
太郎氏には息子もいるが跡を継がせず、同年に国内系投資ファンドのアドバンテッジパートナーズに全株式を売却
2013年に同ファンドらがアジア系のMBKパートナーズに全株を転売した
ここから成長に拍車がかかる

「コメダ流」を踏襲するプロ経営者

現在のファンドがコメダの全株式を取得後、2013年7月から同社社長として経営を担うのが臼井興胤氏だ
「ファンドが白羽の矢を立てた社長」となると、経済原理で冷徹に経営するイメージがあるが、非常に現場主義の人物だ
入社直後から創業者の加藤氏に会って「コメダイズム」を学び、今でも週に一度、モーニングの時間帯にコメダ本部の社屋が入る「コメダ珈琲店 葵店」で自らコーヒーを淹れてお客に提供する
臼井氏を最初に取材したのは、暑い時期の平日午前中だった
店舗勤務の直後に汗を拭きながら取材場所に現れたのを覚えている
その経歴はユニークだ
空軍パイロットに憧れて防衛大学に進学したが、中退して一橋大学に進路を変え、卒業後は三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行
その後、ゲームメーカーのセガ(現・セガゲームス)に転職し、ベンチャーキャピタル、ナイキ、マクドナルドのCOO(最高執行責任者)を歴任し、セガに戻って社長に就任
さらにグルーポン東アジア統括副社長を経てコメダに転じた
「コメダ珈琲店は『くつろぐ、いちばんいいところ』を理念に掲げており、お客さんの居心地を重視しています
私は過去にさまざまな『消費者向けビジネス』を担当し、現場から離れた本部・本社が行う意思決定に限界があることを学びました
普段消費者と向き合っていない本部スタッフが“官僚的な目線”になると、お客さんのためにならず失敗することが多いのです」
(臼井氏)
コメダに来るまでは「典型的なジャパニーズ・ビジネスマン」だったという臼井氏も、店舗で接客するうちに新たな心境に達したという
「私自身、地方に出張しても空港や駅と会議室の往復の日々でした。そんな生活に疑問を感じ、コーヒーを飲む時ぐらいフルサービスの喫茶店でゆっくり過ごしたい人が多いのではないか
コメダのビジネスは高回転・高効率主義とは対極にあります」
(同)

近年は人材教育に一段と力を入れる
2014年2月に研修センターを東京都渋谷区の事務所に併設したのに続き、同年4月に福岡県福岡市(コメダ珈琲店 九大学研都市店)、2015年1月には佐賀県鳥栖市(コメダ珈琲店 鳥栖弥生が丘店)に開設した
研修は正社員向けで54日間にも及ぶ
大手競合から転職した社員は、「前職は研修期間が3週間だったので、コメダの54日間(8週間弱)は『ここまで時間をかけるのか』と驚きました」と語った
今まで以上に手厚い教育体制を構築することで、よりサービスの質を高めていくことが狙いだ

「コメダらしさ」と「成長路線」を、どう両立させるか
国内の外食業界では「店舗数1000店」がメガブランドの目安となる
各地でよく店を見かける日本マクドナルドや日本ケンタッキー・フライド・チキン、ミスタードーナツなどはいずれもこの数字を超えている
このうちのマクドナルドは業績不振が続き、厳しい状況なのはご存じかと思う
同社の不振の発端は、「チキンマックナゲット」に使う(当時の)鶏肉の供給先である、中国企業が使用期限切れの肉を使っていた問題が明るみとなり、安全・安心を求める消費者の「マック離れ」が進んだからだ
だが、筆者はもっと根本的な問題があると思う
端的にいえば、現在のマクドナルドは「カッコいい店」ではないことだ
マクドナルドが日本に上陸した1971年、最初の店は三越銀座店の1階にあった
ハンバーガーやマックシェイクが味わえる米国発の“黒船”で、休日には店の前が「歩行者天国」となり、食べ歩きもできた
当時の消費者にとって「米国への憧れ」を象徴する店だったのだ
80年代は、地元の駅に「いつ『マック』が出店したか」が都会度のバロメーターだった
それがデフレ時代の「80円バーガー」や「100円マック」で、プアーなイメージとなってしまった

同社を例に出したのは、ブランドイメージが崩れると拡大した店舗運営の負担が重荷となるからだ
近年、スターバックスコーヒーやドトールコーヒーショップを上回るスピードで店舗拡大を続けるコメダだが、「単なるgrowth(拡大)ではなく、quality growth(質を伴う拡大)で出店していく」という
「国内では資材調達も人件費も高騰しているので無理な拡大はしません
コメダ珈琲店のよさである『居心地』を重視し、今後も自社で作るコーヒーとパン、間仕切りのある座席、フルサービスの接客といったコメダらしさを追求していきます
サービス品質が伴わずに“コメダもどき”の店を出しても仕方ありません」
(臼井氏)

一方で、コメダの「成長実績」も重視する
今後、コメダが上場することになれば、株主が求めるのも「成長の青写真」だ
もちろんそれは、就任後に店舗拡大を達成してきた同氏は十分承知しているだろう
生活文化の視点でカフェを分析してきた筆者は、どんな時代でも「日本の生活者(日本人に限らない)は、カフェでまったりするのが好き」だと感じている
近年のコメダ人気はそれを裏づける
今後は「コメダらしさ」と「成長路線」の両立がカギとなる

建築・不動産業界に入る前、もう28年前の事ですが、当時は喫茶店で仕事をしていました。
好きでしていたのですが、給料は安いし・・・
今でも、喫茶店には興味あります。
京都にも「コメダ珈琲店」が数店舗ありますが、まだ3回しか行った事がありません。
車も置けてゆっくり出来る喫茶店には、頑張ってお店を継続してほしいです
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